IBMのメインフレームには、ビジネスを支える大切なデータを扱うための3つの主要なデータベース技術があります。それぞれ「DB2」「IMS-DB」「VSAM」と呼ばれていますが、名前だけ聞いてもイメージが湧かないかもしれません。ここでは、小学生でもわかるように、それぞれの特徴や得意なこと、苦手なこと、そしてどんな場面で使われるのかを説明していきます!
はじめに
DB2:「質問に素早く答えるプロ!」
まとめ
DB2は「リレーショナルデータベース」と呼ばれる形式で、データを「テーブル(表)」に整理して保存しています。データの中から必要な情報を質問(クエリ)すると、素早く探して答えを返すのが得意です。
ポイント
• 得意なこと:DB2はデータを効率的に検索しやすいように管理しているため、複雑な質問にも速く答えられます。銀行や保険会社などで、多くの情報を瞬時に検索・集計する必要がある場面に強いです。
• 苦手なこと:一方で、データの構造が決まっているため、変更や追加が多い場合には少し手間がかかります。また、大量のデータの書き換えが続く場面は苦手です。
• 構造:テーブル同士がつながり、関係(リレーション)を持つことで必要なデータを連携して探せます。
• どんな時に使うと良いか:企業で売上や取引記録など、しっかりと整理して保存したいデータがある場合にぴったりです。
IMS-DB:「階層の達人、データを深くつなげる」
まとめ
IMS-DBは「階層型データベース」と呼ばれ、データが「親」と「子」の関係で階層的に整理されます。たくさんのデータがあるけど、特定の流れや関係に基づいてつなげたいときに役立ちます。
ポイント
• 得意なこと:大規模で深い関係があるデータを扱うのが得意です。例えば、製品や部品のリストを扱う製造業や、顧客と契約の関係を管理する保険業などで使われます。
• 苦手なこと:複雑な検索や、異なるデータの間を横断的に検索するのは少し苦手です。あらかじめデータの構造が決まっていないと使いにくいこともあります。
• 構造:データが「木の枝」のように親子関係でつながり、特定のルートに沿って探しやすい構造になっています。
• どんな時に使うと良いか:特定の階層構造がしっかりしているデータ(例えば家系図のようなもの)を扱うときに最適です。
VSAM:「整理上手、素早くアクセスする」
まとめ
VSAMは「ファイルシステム」としての機能を提供し、大量のデータを効率よくファイルとして保存し、必要なときに素早くアクセスするための仕組みです。
ポイント
• 得意なこと:シンプルなデータを速く探すのが得意です。決まった形式で、頻繁にデータを参照するような状況に強いです。
• 苦手なこと:リレーション(関係性)を持つ複雑なデータの検索や、大規模な分析には向いていません。簡単なデータ構造向けです。
• 構造:データは「キー(目印)」によって整理され、探す際にはこのキーを使ってスムーズにアクセスできます。
• どんな時に使うと良いか:大量の取引データをシンプルに記録して、素早く検索・確認したいときに使われます。銀行の口座情報管理などにも利用されています。
まとめ
それぞれのデータベースには得意分野があり、シーンによって使い分けられます。DB2は速い検索、IMS-DBは階層構造、そしてVSAMはシンプルなデータアクセスが得意です。どのデータベースを使うかは、データの性質や求めるスピード、構造の複雑さによって選びましょう!
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