情報通信の巨人・NTTドコモとインターネット金融の先駆者・SBIホールディングスが、2025年5月29日に資本業務提携を発表しました。資金調達額は約1,100億円、NTTドコモがSBIに8.91％の株式を取得。さらに住信SBIネット銀行の株式34.19％を約1,863億円で取得し、金融システムやBaaSを含む次世代サービス開発へ協業します。本記事では、コンサルタントの視点から「なぜこの提携が重要か」「何を学べるか」を整理し、戦略立案や提案時のヒントをお届けします。
1. 提携概要：資本提携と業務提携のポイント
2025年5月29日、NTTドコモ（9432.T）はSBIホールディングス（8473.T）が実施する第三者割当増資を引き受け、27,000,000株（発行済株式の8.91％相当）を約1,108億円で取得。併せて、住信SBIネット銀行株式34.19％を約1,863億円でドコモが取得する公開買付けを行い、連結子会社化を目指します。これにより、通信×金融のシナジー創出を加速させます。 [oai_citation:0‡Reuters](https://www.reuters.com/markets/asia/japans-ntt-takes-891-stake-sbi-holdings-under-capital-alliance-deal-2025-05-29/?utm_source=chatgpt.com)
資本提携スケジュール
- 取締役会決議：2025年5月29日
- 契約締結日：2025年5月29日
- 提携開始予定：2025年7月17日
[oai_citation:1‡NTTドコモ](https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2025/05/29_02.html?utm_source=chatgpt.com)
2. 戦略的狙い：通信×金融で実現する新価値
① 顧客基盤の拡大とクロスセル
ドコモの約8,000万契約を持つモバイル顧客と、SBIグループが持つ約1,200万の金融口座をクロスセル。携帯料金と銀行口座の連携サービスで定着率向上を図ります。
② BaaSプラットフォーム強化
住信SBIネット銀行のBaaS（Banking as a Service）口座は2024年3月時点で約158万口座。NTTデータと共同でAPI開発を進め、提携企業をさらに拡大し、新たな収益源を確保します。 [oai_citation:2‡NTTドコモ](https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2025/05/29_02.html?utm_source=chatgpt.com)
3. 具体例・数値で見る効果予測
| 項目 | 現在値 | 提携後見込み |
|---|---|---|
| モバイル契約者数 | 約8,000万 | ＋5％増（シナジー計約400万契約増） |
| BaaS口座数 | 約158万 | ＋30％増（約200万口座） |
| 年間手数料収入 | 約200億円 | 約260億円（30％増） |
4. コンサルタント視点の示唆
- 異業種連携の意義：通信と金融は顧客接点・データが補完関係にあり、相乗効果が高い。
- プラットフォーム化戦略：APIを開放し、パートナーを増やすことでエコシステムを拡大。
- 顧客体験重視：ワンストップな請求・支払い体験がロイヤルティ向上の鍵。
- リスク管理とガバナンス：金融業参入にはセキュリティと法令遵守の仕組み整備が必須。
5. まとめと行動喚起
NTTドコモ×SBIホールディングスの提携は、通信業の持つ顧客接点×金融プラットフォームの融合によるデジタル金融革新の好例です。コンサルタントの皆様は、本事例をクライアント提案の際のフレームワークやリスク評価に役立ててください。
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▼関連リンク：NTTドコモ公式プレスリリース／NTTグループ全体リリース
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