なぜ“売れるブランド”はECと対面を両立するのか?アパレル業界の勝ち筋とは
投稿日: 2025年5月21日 | カテゴリー: アパレルビジネス
「売れるには理由がある」──現場の声が語る、ECとリアルの真実
「この服、インスタで見て買いに来ました」「オンラインで見たけど、やっぱり試着してから買いたくて」――
そんな声を耳にしたことはありませんか?
アパレル業界において、“ECで売る”か“店舗で売る”かは、もはや二者択一ではありません。2025年現在、最も勢いのあるブランドは、ECと対面販売をうまく使い分け、シームレスな顧客体験を提供しているのです。
ECと対面販売、それぞれの強みとは?
ECの強み:24時間営業のショーウィンドウ
- 在庫情報や商品説明を即座に確認できる
- 地理的制約がなく、全国どこからでもアクセス可能
- パーソナライズされたレコメンドや広告配信が可能
経済産業省の2024年のデータによると、アパレルEC市場は前年比9.2%増と堅調に成長を続けています。特に30代〜40代女性層の利用率が高く、スマホを通じた購買が主流になりつつあります。
対面販売の強み:五感を使った「体験」価値
- 素材感、サイズ感を実際に確かめられる
- スタッフとの会話で悩みが解決できる
- その場の空気感が購買意欲を後押しする
ある都内の人気セレクトショップでは、来店した顧客のうち62%がその場で購入というデータも。接客の質やブランドの世界観が、購買行動に大きな影響を与えています。
事例紹介:「両立」こそが勝利の鍵
事例①:URBAN LIFE Tokyo
都心を中心に展開するミニマル系ブランド「URBAN LIFE Tokyo」は、実店舗で接客した顧客に対して、翌日にEC限定の割引クーポンを配信する施策を実施。来店者のEC転換率が30%以上向上しました。
事例②:地方発D2Cブランド「tsumugi」
北陸発のニット専門ブランド「tsumugi」は、期間限定ポップアップで“体験”を提供。SNS連動型のキャンペーンを絡めることで、ECでのリピート率が1.5倍にアップ。
両立のカギは「オムニチャネル戦略」にあり
ECと対面、それぞれの良さを活かすには、顧客データの一元管理が不可欠です。
顧客の購買履歴、来店記録、SNSアクティビティを統合し、どこにいても“つながっている”感覚を提供する──それが現代のオムニチャネル戦略です。
実際、ShopifyやStores、BASEなどのツールでは、店舗とECの在庫連携・顧客データ統合が当たり前になりつつあります。
まとめ:今こそ“ハイブリッド”なアパレル戦略を
もはや、ECか店舗かという議論はナンセンス。「お客様が買いやすい場所を増やす」ことが、売上拡大とファン獲得の近道です。
小規模ブランドでも導入可能なツールは増えており、今こそ“両方のいいとこ取り”を始めるチャンス。
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