なぜ「地球の歩き方」は19世紀日本も金融も案内するのか?
非・海外ガイドが売上1位を連発する理由
「地球の歩き方が、ついに“日本史”や“金融”まで案内し始めた。」
そんなニュースに驚いた読者も多いのではないでしょうか。「旅のガイドブック」として40年以上愛されてきたブランドが、ここ数年、意外なジャンルで次々とベストセラーを生み出しています。
コロナ禍で海外旅行が止まり、出版社が苦境に立たされるなかで、なぜ「地球の歩き方」は逆に飛躍できたのか?
この記事では、“非・海外ガイド”が売り上げ1位を連発する理由を、出版業界の視点と読者心理の両面から徹底解説します。
■ 「地球の歩き方」とは──旅好きのバイブルから“知識のガイド”へ
1979年の創刊以来、「地球の歩き方」はバックパッカーを中心に圧倒的な支持を得てきました。海外旅行のノウハウや治安、通貨、文化までを網羅した情報量は、他の旅行ガイドとは一線を画しています。
しかし、時代の変化とともに読者の行動も変わりました。
- 情報はスマホで瞬時に検索できる
- SNSでリアルタイムの旅行記が読める
- 旅行スタイルの多様化
こうした環境のなか、同ブランドは「旅」に限定しない、新しい“案内”の価値を模索し始めました。
■ 非・海外ガイドがヒットする理由①:ブランドへの絶対的信頼
● 読者は「間違いのない情報」を求めている
金融、歴史、文化──これらは専門性が高く、ネット情報だけでは不安が残ります。
そこで効いてくるのが、「地球の歩き方=信頼できる情報ソース」というブランド力です。
長年の編集ノウハウに加え、一次情報の正確さ、徹底した現地取材。
その姿勢がジャンルを超えて評価され、「旅の出版社だからこそ分かりやすい」という安心感につながっています。
■ 非・海外ガイドがヒットする理由②:視覚的で“読んで楽しい”構成力
歴史や金融の本は、文章中心で難解になりがちです。しかし『地球の歩き方』は写真・図解・地図をふんだんに使い、視覚的に理解できる構成を得意とします。
● 例:19世紀日本ガイドの魅力
- 当時の地図を「今の地図」で読み解ける
- 人物相関図やストーリーが一目で分かる
- “もし19世紀を歩いたら”という臨場感
歴史初心者も、中上級者も楽しめる「知識の旅」として、高い評価を得ています。
■ 非・海外ガイドがヒットする理由③:海外旅行の代わりに“知的な旅”を求める人が増えた
コロナ禍が長期化したことで、多くの読者が「海外に行けないストレス」を抱えていました。
その代わりに注目されたのが、
- 歴史の中を“旅する”コンテンツ
- 産業や金融を“冒険する”ように学べる本
- 日本各地のローカル文化ガイド
つまり、海外に行かなくても「新しい世界を歩く体験」を提供したことが、需要と完全にマッチしたのです。
■ 「金融ガイド」が売れる理由──投資ブームと学び直し需要
地球の歩き方の中でも特に異彩を放つのが「金融」「経済」ジャンルのガイドです。
● なぜ金融ガイドが人気なのか?
- NISAやiDeCoで投資を始める人が急増
- 金融リテラシーの必要性が広く浸透
- 専門書は難しい→地球の歩き方なら読みやすい
- 図解やマップで、金融の“全体像”がつかめる
特に20~40代の読者から「これなら理解できる」「投資の入口として最適」という声が増え、ベストセラーを連発しています。
■ 出版不況でも売れる戦略:テーマ選びの巧妙さ
出版業界は長らく不況と言われていますが、「地球の歩き方」は真逆の伸びを見せています。その背景には、トレンドを捉えたテーマ選定があります。
● ヒットの法則
- 社会の不安を解消するテーマ(金融・経済)
- “歴史×現代地図”のような新しい切り口
- 読者が“学び直したい”と思うジャンルを先取り
- 旅好きの知的好奇心を満たす編集
特に「歴史の歩き方」は、若者や家族層にまで人気が広がり、「教科書より分かりやすい」という評価がSNSで拡散。
SNSでの口コミが販売に直結する時代、相性は抜群です。
■ 今後はどこへ向かう? 地球の歩き方の“次の進化”を予測
出版関係者の間では、次のような展開が期待されています。
- エンタメ産業のガイド(漫画、アニメ、ゲームの世界観案内)
- ビジネススキルの「歩き方」シリーズ(経営、DX、AI)
- 地域経済の“産業ガイドブック”
- 教育現場向けの学習補助ガイド
どれも“地図で理解する”という同ブランドの強みを最大限に活かせる領域であり、今後もヒットが期待されます。
■ まとめ:地球の歩き方は「旅の本」から「知識のガイド」へ進化した
この記事で紹介したポイントを整理すると──
- ブランドへの信頼が、他ジャンルでも強力に作用
- 歴史・金融も“旅をするように学べる”構成が魅力
- コロナ禍で知的な“仮想旅行”の需要が爆発
- 金融ブーム+学び直し需要が追い風に
- テーマ選びが巧妙で、SNSとの相性が非常に良い
こうして「地球の歩き方」は、旅のガイドではなく、“世界を読むためのガイド”へと進化したのです。
■ 行動喚起(Call to Action)
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